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宇宙港に「押したくないボタン」 カイロス4号機 打ち上げ準備進む

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Haruki Sato
経済 - 26 7月 2026

紀伊半島の南端、和歌山県串本町の深い森を抜けた先に、宇宙事業会社スペースワンが所有する日本初の民間ロケット発射場、「スペースポート紀伊」がある。日本の民間初の衛星軌道投入を目指して開発が進む小型固体燃料ロケット「カイロス」が組み立てられ、打ち上げの舞台となる場所だ。これまでに3回挑んだが、成功はまだない。緑豊かな発射場では次の挑戦へ向け、静かに準備が進められている。失敗を繰り返してもなぜ宇宙を目指すのか。スペースワンは産経新聞に宇宙港の内部を公開した。4号機の打ち上げに備える現場を歩くと、日本の宇宙輸送が直面する厳しい競争と、それを乗り越えて勝機を目指す情熱が見えてきた。

7月14日の朝、海沿いの国道から山道へ入ると、木々の間にスペースポート紀伊の入り口ゲートが見えた。夏の青空に建屋の白い壁がまぶしい。この日は、ロケット開発に関わって45年という佐藤信政副所長が出迎えてくれた。「3号機は残念な結果だったが、4号機の挑戦に向けて準備は着々と進んでおり、士気は高まっている」と笑顔を見せる。

最初に案内してくれた総合指令棟は、ロケットを監視・制御する発射管制室、衛星整備室や防災・警備を担う総合指令室が集まる中核施設だ。入り口で帽子と入場証を受け取る。マッチやライター、個人行動は禁止。扉を通るたびにICチップ入りの管理カードをかざす。機密情報が集まり、燃料や火薬も扱う現役のロケット発射場であることを実感する。廊下の床にはカイロスの実物大シールが貼られ、壁際には初号機から3号機までの関係者の署名板が並ぶ。その奥の衛星整備室では、顧客が衛星のバッテリーの充電や機能点検を行う。衛星が運び込まれると、企業秘密を守るため、緊急時を除いて佐藤副所長さえ立ち入れないという。内部は衛星の数や大きさに応じて区切り、複数機にも対応する。整備後は機体に搭載するため、小型クリーンルームのような専用コンテナで運び出す。

次に見せてくれたのが、発射管制室だ。座席が3列あり、打ち上げ時は約16人が詰めるという。前列が機体の操作・監視と保安、中列が飛行位置や機体データの追跡、後列が打ち上げの最終判断を担う。将来、年間30回規模へ高頻度化した際は、業務を効率化して約10人で運用する構想だ。ここには「発射ボタン」がない。各担当者が準備完了を示す「オールレディ」の操作を終えると、コンピューターが自動的にカウントダウンを進めるからだ。飛行中に何か異常があっても、機体に搭載された自律飛行安全システムが対応する。打ち上げから飛行までを自動制御する態勢なのだ。ところが、そんな管制室の中に、意外なものがあった。

その正体は「押したくないボタン」と呼ばれる非常用破壊指令ボタンだ。打ち上げ後に機体が異常な軌道に逸れた場合、地上から強制的に破壊するための最終手段だが、実際に押す場面は極めてまれで、関係者は「絶対に押したくない」と口をそろえる。このボタンの存在が、宇宙開発の厳しさと、それでも挑戦を続ける覚悟を象徴している。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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